介護職に必要なスキルは?向いている人・向いていない人まで徹底解説!

人は誰しも生まれながらに優しい心をもっています。喜んでもらう喜びや、誰かの役に立つことに幸せを感じる心を持っています。介護職は、人の役に立ちたい人にピッタリな職業です。

しかし、介護職に興味はあるけど、「どのようなスキルが必要なのかわからない」「そもそも自分が介護職に向いている人なのかわからない」と思っている人もいるでしょう。

そこで今回は、介護職に必要なスキルから向いている人・向いていない人まで細かく解説していきます。

新しい世界でチャレンジしてみたいと考えている人や、将来親の介護に備えて興味を持たれてる方は、ぜひ最後までお読みください。

この記事を読むことで、介護職の楽しさや、やりがいもわかるようになっていきますよ。

介護職とは?

 

介護職とは、介護に関する専門知識と資格を持つ者が、介助を必要とする人の生活の質の向上を目的とした身体的介護、精神的援助および生活援助といった生活全般の支援をする仕事です。

介助を必要とする人へ「生活の質の向上」の助けをすることが介護職の仕事です。

「生活の質の向上」とは、QOL(Quality Of Lifeの略称)の意味で、利用者さんの心身ともに健康な状態を目指すということを目的とした身体的介護、および生活援助といった生活全般の支援をすることです。

身体的介護でいえば、排泄や食事などの介助サービスのことを指します。

身体的介護では、利用者さんの体に直接触れて行うものと、利用者さんと一緒に行うものがありますが、どちらにしても専門的な知識や技術を必要です。

一方、生活援助とは、利用者さんやご家族が行えない日常生活に必要な家事を代行するものです。

例えば、掃除や選択、ベッドメイクなどを行うことを指します。

そのどちらにも精神的な配慮や支えは必要不可欠です。

介護職に必要なスキルとは何か?

介護職に必要な能力として、身体介護・生活援助(食事介助・入浴介助・排泄介助・移乗介助・移動介助・介護用具の知識など)があげられます。

例えば、食事介助の場合、利用者さんの状態により、見守りや、少しの介助で済む方もいますし、全介助が必要な方もいます。

重要なことは、毎回の食事が栄養面や見た目が良いだけではなく、適切な声かけにより、利用者さんが楽しく食事ができるように配慮することです。

また、介護用具の知識について言えば、日進月歩なので、より質の高い介助提供を目指すため常に新しい研修などに参加して自己研鑽に励む必要があります。

介護職員として常に利用者の助けになるように意識しましょう。

一方、介護職に携わる者にとって最も大切なのが心のスキルです。

それには主に次の二つがあります。

大切な心のスキル
  1. コミュニケーション能力
  2. 観察力

 

以下にその解説をしていきます。

①コミュニケーション能力

介護職に携わる者にとって最も大切なのがコミュニケーション能力です。

なぜなら、信頼関係の構築に繋がるからです。

そして介護現場におけるコミュニケーションには、3通りの関係性があります。

3通りの関係性
  1. 介護員と利用者さんとのコミュニケーション
  2. 職員間でのコミュニケーション
  3. 利用者さんのご家族とのコミュニケーション

以上の3つが介護職で大切なコミュニケーションです。

 

また、コミュニケーションの種類として言葉を発するバーバルコミュニケーションと言葉を発しないノンバーバルコミュニケーションがあります。

いずれの場合でも、傾聴力と観察力、洞察力が求められますが、コミュニケーション能力ありきということです。

②観察力

利用者さん一人一人をよく観察していなければ、職員間での正しい情報共有が出来ないだけでなく、利用者さんに対して適切な声かけや、関わりが持てません。

つまり信頼関係の構築がむずかしくなってしまうのです。

また、施設においては利用者さん同士の相性なども把握する必要があります。

日々のちょっとした変化も見逃さず、朝礼や会議の場、日報などにも反映させます。

介護職に向いている人3選! 

結論からいうと、「出会った人はみんな幸せに」という言葉に共感できる人、また少しでも誰かの役に立ちたいと思える人こそが向いています。

なぜなら、介護職とは技術だけを提供する仕事ではなく、関わる利用者さんを笑顔にするためのものでもあるからです。

例えば「ありがとう」と言ってもらえることや、利用者さんの困り感に寄り添うことに喜びを感じられる人

チームで支援することへの協調性に長けている人などです。

このように、介助技術に加えて、冷静な頭と熱いハートを持っている人が介護職には向いているといえます。

さらに詳しくどのような人が介護職に向いているのか解説します。

人と接するのが好きな人

人と接するのが好きな人は、初対面でもアイスブレーキングが上手であり、自分の気持ちを相手に伝えることと、相手の気持ちをくみ取ることの両方に長けています。

そのため、利用者さんに対して、安心感を与え信頼関係の構築スピードも早いでしょう

介護職にとっては、信頼関係の構築が一番大切です。

信頼関係を構築することで利用者さんやその家族に頼られる人になります。

人と話すことが好きな人は、介護職に向いているといえます。

思いやりのある人

思いやりがある人は、相手の立場に立って考え行動できます。

そのため、相手の優しさにも気づくことができ利用者さんに対し共感的理解を示すことが出来ます。

例えば、認知症の利用者さんが、棚に収めてあるタオルを勝手に持ち出して廊下を歩いていたとします。

この時、思いやりがない人は「勝手に持ち出さないでください」と言ってしまい、利用者さんを傷つけてしまいます。

しかし、思いやりのある人は「〇〇さん、タオルを持ってきてくれて有難うございます。助かりました。」と笑顔で声かけをするので、利用者さんの自尊感情が保たれます。

自尊感情は、認知症の方の状態を改善・保持するうえで、とても大切な要素です。

このように、些細な言動が及ぼす影響においても、大きな差が出てくるのです。

気配り・目配り・心配りができる人

気配り・目配り・心配りは似ているようで少し違います。

気配りとは、目の前の利用者さんのことを思いやり、利用者さん目線で快適な介助がスムーズに進むように、いろいろなことに気が付ける人です。

目配りとは、利用者さんの細かい点にまで注意を向けて、様子を確認しながら体や心の状態を推し量ることが出来る人です。また、利用者さんの前後左右といった周辺環境の状態にまで、目を向けることが出来る人です。

心配りとは、利用者さんの最善の利益の追求をして実践的介助を提供出来る人のことです。

この3つの配りを身につけて利用者さんが言葉を発しても、発しなくても、その表出的手がかりから、本当はどうしてほしいのかを読み解くことが求められます。

また、環境設備などに危険はないかなど、”ヒヤリハット”の視点も必要です。

介護職に向いていない人3選!

 

もし、自分の身近な人に介護が必要となったとき、真っ先に専門職につなぎ、丸投げしてしまう人はいるのでしょうか?

大抵の人は、大切な人を自らが介護したいと思うのが自然です。

とはいえ、気持ちだけでは限界があり、向き不向きはあるかと思います。

では一体どんなタイプの人が不向きであるのかを挙げたいと思います。

一人で黙々と仕事をしたい人

介護は対象が利用者さんとそのご家族であり、その他にも施設職員、関係機関の専門家など常に人と関わっていく仕事であり、チーム戦でもあります。

ですから、個人戦タイプの人は向いていません。

潔癖症な人

潔癖症すぎる人は向いていません。

なぜなら、排泄介助や、入浴介助、口腔ケアなど、他人の肉体にじかに触れる仕事だからです。

介護の仕事は、身体ケアがその殆どを占めます。

また、利用者さんの羞恥心への配慮を最も必要とするため、無神経な人や、大雑把な人も不向きでしょう。

効率重視の人

成果や結果にこだわってしまうため、人と人、心と心の交流を第一に重んじる介護職には不向きです。

介護職は、利用者さん一人ひとりに向き合って「この人には、何が必要か」を考えて行動することが大切です。

効率を重視するあまり、一人ひとりと向き合えないのであれば意味がありません。

ただ、介護記録や、申し送り方法など、事務的な仕事もあるため、そのような場面では、効率重視も取り入れる必要はあります。

利用者さんに対しては効率重視という考え方を手放し、事務的な仕事には効率を重視する必要があるでしょう。

まとめ

介護職とは、目の前にいらっしゃる利用者さんへの寄り添い職ともいえるかと思います。

介護職員として介護技術が出来て当たり前ですが、やはり、人と人との関わりふれあいが大切ですから、どんなに技術的には優れていたとしても、「この人には介護してほしくありません」と思われてしまっては、元も子もありません。

特に高齢者介護においては、長い過去を生きてこられたことへ敬意を払い、利用者さん一人ひとりの最善の利益を追求しチーム全体で取り組む必要があります。

また、自分自身を労い、健康面、精神面のコントロールをすることも仕事の一部になってきます。生活習慣の乱れた人や、精神的に不安定な人は介護職には向いていません。

逆に、介護させていただいているという謙虚な心持ちと奉仕の精神を持つ人は、利用者さんから「あなたに会えてよかった」といった感謝の言葉で励まされ、やりがいを見出します。

これこそが介護職の醍醐味ではないでしょうか。

 

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介護職として10年現場で働き、その他にも美容、教育関係、営業などの仕事に携わりました。 私の財産は、今までに培った経験と、あらゆる分野の方々との出会いです。 これらの宝物を活かし、記事を書かせていただいております。

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