小学生の習い事、どうやって決める?親子で考える3つのポイント

小学生の習い事は近年非常に増えておりますが、子どもの成長や将来に大きな影響を与えるものです。しかし、どんな習い事を選ぶべきか、費用や時間はどれくらいかかるか、親子で悩むことも多いでしょう。この記事では、小学生の習い事のメリットと注意点を紹介し、選び方のポイントをお伝えします。

小学生の習い事のメリット

小学生が習い事を行うことには、多くのメリットがあります。

  • 子どもの好奇心や興味を広げる
  • 子どもの能力や才能を伸ばす~将来に役立つものも!
  • 子どもの社会性やコミュニケーション力を育てる
  • 子どもの自信や自己肯定感を高める

それぞれ見ていきましょう。

子どもの好奇心や興味を広げる

子どもは好奇心旺盛でいろんなものに興味を持つものですが、身近に習い事をしている子どもがいると、その傾向はさらに強くなります。

たとえば、友達との出会いから「ほかの友だちは何をしているのかなあ?」「へえ!、そんなことをしているのかあ」「私もやってみたいな、おもしろそうだなぁ」と、どんどん興味が広がっていきます。

子どもの能力や才能を伸ばす~将来に役立つものも!

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子どもには無限の才能があります。しかしこの才能を見つけ出し伸ばしていくのは、子どもだけでは難しいものです。

先生や仲間と接することができるいろんな習い事を見たり試したりしながら、自分に合ったものを選び、修練を深める過程で成長していくものです。

習い事を行うことで充実した日々を過ごすこともできますし、習い事のなかには将来の仕事に役立つものもあります。

子どもの社会性やコミュニケーション力を育てる

現代は核家族、少子化が進んでおり、Ⅰ人っ子のご家庭も多くなりました。このようなご家庭の場合、「兄弟でコミュニケーションをとる」「大勢の人との集団的な交流」をとる場面が非常に少なくなります。

しかし習い事を行うことで、指導者や仲間たちとコミュニケーションをとる機会が増やせます。それによって、社会性や集団性、コミュニケーション力が育くまれていきます。

出典:「少子化が及ぼす子どもへの影響、考えたことありますか?」

 

子どもの自信や自己肯定感を高める

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子どもが習い事を行うことでできることが増えます。

「勉強は嫌いだけど計算だけは誰にも負けないくらい速くできるようになった」「英語が話せるようになった」「ピアノが弾けた!」

というように自信がつきます。

また、「運動は苦手だと思っていたけど、25メートル泳げるようになったよ」「サッカーがじょうずになったよ」などの自己肯定感が生まれます。

すると、さらに新しいことに挑戦するモチベーションも上がります。今まで消極的だった学習や運動などにも興味を持ったり意欲的になったりすることもあるでしょう。

子どものストレスや不安を解消する

子どもたちのなかには、自分自身の問題や家庭の問題、学校での勉強や友人関係などに頭を悩ませている子どももいます。

しかし、習い事の場ではそのような「いつもの環境にある悩み」から離れた場所で動くことが可能です。また、習い事のように打ち込めるものを得ることで、さらにこれらのストレスに強くなったり、対処しやすくなったりすることもあるでしょう。

小学生の習い事の注意点

メリットの多い習い事ですが、気をつけておかなければならないこともあります。

子どもの意思やペースを尊重する

保護者のいろんな経験から、「あれをさせたい」「これを習わせたい」というものがあると思いますが、実際に取り組むのは「子ども自身」です。

保護者の思いで無理にさせても続かず、かえって意欲も自信を失ってしまうことにもなりかねません。

習い事は、子どもの興味や意思、性格やペースを尊重しながら決め、保護者は見守りましょう

子どもの負担やプレッシャーに気をつける

子どもは楽しさを感じたり目標を持ったりすると必死でがんばります。

しかし「がんばらなければならない」という気持ちが、子ども自身の精神的な負担になったり、周りからの過度なプレッシャーを生み出したりする危険性があることを、保護者は常に気をつけておかなければなりません。

しかも子ども自身すら、それらのストレスに対して無自覚的なこともあります。言葉にできないままに、ある日突然体調不良を訴えたり、習い事の時間になると腹痛や頭痛を訴えたりすることもあるでしょう。

保護者は、子どもに無理をさせないことや過剰な期待はしないことも心がける必要があります。

子どもの体調や安全に配慮する

子どもは突然体調を崩すことがよくあります。また未熟な子どもが、特定の部位のみを酷使する運動を行うことで、関節痛や筋肉痛を引き起こすとがあります。

保護者は、日常的に観察したり、会話したりし、子どもが無理をせず「今日はきついから休んでもいい?」「〇〇が痛いんだけど」と話せる雰囲気を作っておきましょう。

また、送迎ができない場合の行き帰りの事件・事故も心配です。送迎ができないときは近くの親戚に頼む・ママ友と送迎をシェアするなどの対策をとっておくと安心ですね。

費用管理をしっかりする

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習い事にかける費用は、月額2000円~12000円と内容によりさまざまですが、そのほか教材費や道具代、ユニフォーム代や交通費、合宿費などがかかる場合もあります。

習い事を2~3個する場合、兄弟が2~3人いる場合など保護者の年収とも考え合わせ、無理のない習わせ方を考えるべきでしょう。

小学生の習い事はどう選ぶ?選ぶときの注意点

今や習い事はたくさんあります。次に選ぶときの注意点を述べていきます。

人気の習い事BEST3

子どもたちに人気の習い事は何でしょう?

上位3位から見てみましょう。

1位 水泳(24,3%)

水泳は、「心肺機能が強くなる」保護者の泳げなかった経験から「学校で困らないよう に」「もしもの時のために」といった理由で習い始めているようです。

2位 音楽教室(16,5%)

音楽教室は、「音感やリズム感がつく」「脳機能が鍛えられる」「大人になっても続けられる」「自宅で練習ができる」といった理由で選ばれています。

3位 学習塾( 16,3%)

学習塾は、「受験のために」「苦手教科の克服に」が多いのですが、最近は「コロナのための臨時休校での遅れを取り戻すために」などの理由で始める子どもも増えています。

それ以外にも、英語やプログラミング教室、体操教室、ダンス教室などに通う子ども増えてきました。

出典:学研教育総合研究所「小学生白書Web版小学生の日常生活・学習に関する調査」https://www.gakken.co.jp/kyouikusouken/whitepaper/202209/chapter7/01.html

習い事にかける金額は月に〇円程度

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習い事には実際にどのくらいの費用がかかるのでしょうか。最近のデータから見てみましょう。

水泳

入会金は無料のケースもありますが、3,000~5,000円、月謝は5,000~10,000円くらいです。他には、水着やゴーグル、スイミングキャップなどの諸費用でおよそ5,000円くらいかかります。

音楽教室

入会金と月謝はそれぞれ5,000~10,000円、教材費が半年に1,000円ほどかかります。他には発表会の参加費として、年に10,000~30,000円と衣装代が10,000円くらいかかります。

学習塾

内容や学年などで変わりますが5,000~15,000円、そのほかに教材費、夏季講習代、模試代など必要な場合もあります。

講師や頻度にもよりますが、習い事のなかではかなり高額となるところもあります。

出典:子供の習い事にかける費用は?年収との関係や家計に占める割合|気になるお金のアレコレhttps://magazine.tr.mufg.jp/90110

習い事をさせるときにチェックしておきたいこと

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実際に習い事を始める前に、保護者も子どもも安心して始められるように「4つのポイント!」確認しておきましょう。

時間帯はいつ、何時間くらい?

低学年では、15時半〜16時開始、1時間程度のところが多く見られますが、高学年では、18時から20時の2時間、19時から21時の2時間というところもあります。

夕方からの習い事では、夕食時間も考えなければなりません。帰ってから夕食、お風呂、就寝となると睡眠時間に影響が出る可能性があります。小学生の睡眠時間は 9〜10時間が必要といわれますので無理にならない時間帯を考えましょう。

送迎の有無は?

「習い事を始めたいが、送迎はあるのだろうか」仕事をもつ保護者には重要な条件でしょう。子どもだけで行けるほどの近場であっても、暗くなる時間に帰宅しなければならないとなると心配になる親御さんも多いことでしょう。送迎があるのか、なければ保護者で可能なのか考えておかねばなりません。

しかし最近、「習い事送迎サービス」というものができ、利用できるところもありますので調べてみましょう。

振替ができるか?

「急な用ができた」「体調をくずした」ということで、出席できないということは誰にもあります。

そのため振替があるのかどうか事前にきちんと把握しておきましょう。

なお欠席する場合は必ず連絡を入れておきます。そのうえでいつ何時から振替ができるのか問い合わ   せをしましょう。

習い事の先生や教室を見学してみよう!

ある程度候補が絞れたら、実際に教室を見学してみましょう。

  • どんな先生が在籍しているのか
  • どんな指導が行われているのか
  • 教室の雰囲気は?
  • 教室の清潔さ、安全性

など子どもに合ってる先生なのか、子どもが本当に楽しんで学べそうか事前に見学、体験してから決定するとよいでしょう。

まとめ

小学生の習い事は、子どもにとって楽しくて有意義な経験になります。しかし、保護者としては、子どものメリットだけでなく、注意点や選び方も知っておく必要があります。

そのうえで子どもとよく話し合って決め、本当に親子ともに楽しく充実した習い事になるようにしたいですね。

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