障害者支援施設の仕事内容とは?高齢者介護との違いまで徹底解説!

障害者支援施設の仕事内容は、プライバシー保護により一般にはわかりずらいものです。

施設自体が社会からか隔離されたところにあり、福祉未経験者には情報収集に苦労されると思います。

支援施設勤務6年の私が、経験に基づいて障害者支援施設の仕事内容を解説します。

また、高齢者介護施設との違いまで徹底的に解説しますので、ぜひ参考にしてみてください。

障害者支援施設とは?

引用元:canva https://www.canva.com/

障害者施設とは、精神、知能、肉体に障害を持ち一般の社会生活が困難な方が利用する福祉施設です。

特別支援学校卒業後、18歳から65歳位迄の利用者に、自分らしい快適な日常生活や社会生活を送ることが出来る様に介助、支援を提供します。

社会のニーズに合わせて、障害のある児童を保護者のもとから通わせる施設や、児童養護施設を併せ持つ施設もあります。

障害者支援施設の仕事内容を徹底解説!

引用元:canva https://www.canva.com/

具体的な仕事は外から見てわからないものです。そこで、障害者支援施設の仕事内容について解説します。

ぜひ、参考にしてみてください。

生活介助

お身体が動かない人には食事、トイレ、入浴など生活全般の介助を行います。

利用者一人一人に合わせて必要な介助は異なります。

利用者は午前中の活動でお腹が空いた状態で食事されます。

一度に多くの食物を口に入れて喉を詰まらせる人がいますので、例えば一口サイズに小分けしたり、手を添えて食べる速度を遅くするなど工夫が必要です。

楽しく生活して頂くために、笑顔で話しかけながら介助することがとても重要です。

また、生活介助では、口腔ケア、歯磨き支援も重要な仕事です。毎日の歯磨き支援は虫歯、歯槽膿漏などの予防になります。

余暇活動支援

利用者が楽しく生活できるよう、アクティビティの企画、運営を行なうのが余暇活動支援です。

多くの利用者が余暇活動を楽しんでいます。

例えば、ちぎり絵制作、トランプ、オセロゲーム、カラオケなど多くの活動があります。

特に音楽を楽しむ利用者が多く、職員の奏でるギターに合わせアニメソング、童謡など歌い踊る時間もあります。

職員は歌詞ノート、タンバリン、カスタネットを配布し、利用者を見守りながら自ら歌い、そして踊って場を盛り上げます。

また、季節ごとのイベント、テーマパーク1日旅行、海の家1泊旅行計画と運営も行います。

皆さん余暇活動を楽しみにしています。

余暇活動は、利用者が伸び伸びするために欠かせない支援の一つです。

生活訓練(自立訓練)

生活訓練とは、利用者の就労、グループホーム生活の準備として行う支援のことです。

農園作業、レストラン作業を基本にして洗車、アルミ缶リサイクル、ゴミ拾い等の活動があります。

スコップ、ハサミなど振り回して、怪我の無いように見守りしながらの支援になります。

これらの支援はスモールステップで行われ、少しでも出来ると褒めてあげると良いでしょう。

障害者支援施設で働くのに向いている人・向いていない人

引用元:canva https://www.canva.com/

障害者支援は全ての人が向いているとは限りません。

向いている人と向いていない人の特徴について説明します。

障害者支援施設で働くのに向いている人

 

障害者支援施設で働くのに向いている人の特徴として人を思いやる優しい心が求められます。

  • 相手を思いやり何を求めているのか敏感に察知できる人
  • 生活全般の支援は力仕事でもあり、ある程度の体力のある人
  • 便失禁や尿失禁の始末が苦痛でない人

が挙げられます。

この中でも特に重要なのは、利用者がスケジュールどおりに動かない時、相手が何を求めているか察知することです。

障害者は自分の気持ちや人にして欲しいことを発信するのが苦手で、利用者を思いやる心が無ければ利用者が困ってしまいます。

スキルや能力が高い人よりも、人を思いやれる人が向いているのです。

障害者支援施設で働くのに向いてない人

利用者は突然暴れることがあり、止めるためのある程度の体力が求められます。

トイレ、入浴介助などは腰を屈めるので、足腰を痛めないように注意が必要です。

利用者の扱いが荒い人は向いてない人になります。なぜなら、怪我をさせる原因になるからです。

施設で虐待行為は絶対禁止です。

高齢者介護設との違いは?

引用元:canva https://www.canva.com/

高齢者福祉施設は65才以上で、居宅において養護を受けることが困難な方が利用する施設です。

老後の生活を楽しく不便なく送るために、食事や入浴など家族に代わっての支援がなされます。

一方、障害者支援施設では特別支学校卒業後、18歳から65歳までの幅広い年代の方々が利用しています。

生活支援と将来の社会参加や自立を目標とした就労支援があり、そのために、お菓子つくりやパソコン入力などの支援があります。

また、農園作業やレストランなどを通して地域社会との繋がりもあります。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

高齢者施設と障害者支援施設では、入所する年齢や支援内容などに明確な違いがあるのです。

障害者支援施設の仕事内容は、食事やトイレの生活支援と、自立や社会参加のための就労支援があり、楽しく過ごして頂くために余暇活動支援があります。

見守りも重要な支援です。

こちらの記事を読んでいただき、障害者支援施設を身近に感じられれば嬉しいです。

障害者支援施設で働こうかどうか迷っている方は、是非前向きに検討してみてください。

The following two tabs change content below.

梨木 正

障害者施設に6年勤務。福祉介護について経験に基づいた記事作成ができます。【保有資格】小学校教員1種、危険物乙4,ボイラー2種、消防設備6,4,電工2種。丁寧な記事作成を心掛けております。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)

ABOUT US
梨木 正
障害者施設に6年勤務。福祉介護について経験に基づいた記事作成ができます。【保有資格】小学校教員1種、危険物乙4,ボイラー2種、消防設備6,4,電工2種。丁寧な記事作成を心掛けております。