住宅ローン審査に通らない理由となかなか通らない人が試すべき方法

一生で一番大きな買い物と言えば、マイホームの購入という方が大半かと思います。

なるべく安い金利で借り入れたいと考えていても、審査に通らないと利用することが出来ません。

そこで今回は、住宅ローンの審査基準や住宅ローン審査に通らない理由・対処法をご紹介させていただきます。

【住宅ローンの審査基準について】

住宅ローンの審査基準はどのような項目があって、どんな人が審査に通るのか見ていきましょう。

住宅ローンを利用するには、金融機関にて「事前審査」と「本審査」を受けて審査に通る必要があります。

事前審査のポイントを国交省が全国の金融機関に対して行った調査があるのでご紹介していきます。

1.重要視される審査ポイント

完済時年齢/健康状態(団体信用生命保険に入れる基準かどうか)/物件の担保評価/借入時年齢/年収/勤続年数/個人信用情報/連帯保証/金融機関の営業エリア/返済負担率

2.次点で見られる審査ポイント

融資可能額/国籍/他の債務の返済履歴

3.参考程度に見られる可能性があるポイント

申込人との取引状況/業種/家族構成/雇用先の規模/所有資産/性別

このような複数の項目によって審査がされています。

特に重要視される審査ポイントで挙げた「健康状態(団体信用生命保険に入れるかどうか)」「勤続年数」「物件の担保評価」「返済負担率」「個人信用情報」は、最重要視されます。

これらについて具体的に解説していきます。

健康状態(団体信用生命保険に入れるかどうか)

金融機関などで住宅ローンを借りる際、「団体信用生命保険」の加入を条件としている場合がほとんどです。団体信用生命保険に入ることで返済中に万が一の事が起きても、保険金で住宅ローンが返済されます。そのため、健康状態により団体信用生命保険に加入できないと、住宅ローン審査には、通らなくなります。

団体信用生命保険に加入できない事例

心疾病・精神疾患・がん・難病などがあります。

特に精神疾患は再発リスクを懸念され、審査が厳しくなるケースが多いです。

勤続年数について

勤続年数が一年未満である場合は、年収を出すことができないので、その方の年収レベルを計算することができません。ですので、多くの場合、審査に落ちてしまいます。

転職を何度もされている方も、マイナス評価になる可能性が高いです。なぜかというと、また転職をして収入が下がる可能性があるので、審査に落ちてしまうケースもあります。しかし、士業や同業他社など、キャリアアップのための転職などはマイナス評価にならない場合もあります。

物件の担保評価について

仮にローン返済ができないときに、物件を売却することで、返済に充てることができる価値のある物件かどうかを、銀行が評価します。もしその物件に返済できる程の価値がない物件の場合は、審査が通らない場合が多いです。

返済負担率

返済負担率とは、年収に占める年間返済額の割合です。金融機関にもよりますが、年収の30パーセントから35パーセントが基準と言われています。

個人信用情報について

クレジットカードの返済の滞りや、自己破産などを過去に起こしている場合は、個人信用が低いので、審査に通らないケースがほとんどです。

【こんな人は要注意!住宅ローンに通らない3選】

ここまで、住宅ローンの審査基準について解説してきました。

ここでは過去に審査が通らなかった方の特徴を解説いたします。

1,年収が低い

まず初めに、やはり年収が低い方です。住宅ローンを借りることは、数千万円の買い物をするということなので、お金を貸す金融機関から見ても、しっかりと返済してもらえる方にしか貸すことができません。

具体的にいくら収入があればよいのかという基準は明確にはありませんが、購入する物件に対して、しっかりと継続して返済できるかがポイントになります。

もし年収が原因で審査に落ちた場合は、購入する物件を再検討するか、年収が上がってから再度ローン審査を受けることが望しいでしょう。

2,収入に安定性がない

次は、収入に安定性がないことです。特にフリーランスの方は、年収が高くても、サラリーマンと比べたら安定性に欠けると判断されやすいので、ローン審査に通らない方が比較的多いです。

フリーランスなどの個人事業主の方は、最低3年分、サラリーマンの方でも最低1年分の源泉は審査対象になると考えておきましょう。

3,個人信用情報に傷がある

最後は、個人信用情報に傷がある方です。個人信用情報に傷があるというのは、前述したとおり、クレジットカードの返済の滞りや、自己破産などを過去に起こしている方です。

このように、個人信用情報に傷がついている方は、住宅ローンにおいても、返済が滞ってしまう恐れが高いと見なされて、審査に落ちてしまう場合が多いです。

【なかなか住宅ローンが通らない人が審査を通すには?】

ここまで、住宅ローンの審査基準、審査項目などを解説してきましたが、もしあなたが住宅ローンに通らないケースに当てはまってしまった、という方でもローンを通す方法がありますので、ぜひ参考にしてみてください。

金融機関には、様々な住宅ローンがあり、自分の返済能力や物件の価格、年齢などでプランも変わります。

つまり、A社では借りることが出来なかったが、B社では借りることが出来るといった事例も起こりうるということです。

その中でも、代表的な事例をご紹介させていただきます。

フラット35を利用する

まずは、フラット35を利用してみるというやり方です。フラット35とは、住宅金融支援機構と民間金融機関が連携して扱っている住宅ローンの名称になります。

金利タイプは、全期間固定金利型(借入時の金利が返済開始から終了まで固定されているもの)のみになっています。
利用条件は、普通の金融機関の住宅ローンと違い、勤続年数や勤務形態などは、審査が緩い傾向があります。

しかし、建物については、適合証明書(建物が住宅金融支援機構の定めた技術基準をクリアしている証明書)の取得が必要となります。

手数料や保証料に関しては、保証会社に支払う保証料がないので、手数料が高い傾向にあります。

団体信用生命保険の加入に関しては、銀行の住宅ローンは必須ですが、フラット35は任意となっています。

このように、フラット35なら審査が通る場合もありますのでぜひ検討してみてください。

地方銀行を利用してみる

他には、地方銀行や信用金庫を利用してみるという方法もご紹介します。全国規模のメガバンクや都市銀行と比べて、審査が緩い傾向があります。しかし、金利がメガバンクや都市銀行と比べて高いケースが多いです。

【まとめ】

住宅ローンの審査や通らなかった場合の対処法について解説してきました。不動産を購入するということは、一生で一番高い買い物という方が多いかと思います。

審査に落ちてしまっても、諦めずに様々な方法を使って再度チャレンジしてみてください。素晴らしいマイホームを手に入れることを心より願っています。

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yamahara

プロフィールをご覧いただき、ありがとうございます。 yamaharaと申します。 銀行系大手不動産仲介会社に勤めています。 業界内では、売り上げ高TOP10以内です。 銀行系なので、不動産関係はもちろんのこと、金融関係にも精通しております。

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