クレジットカードを利用していて、一括払いがきついと感じたことはありませんか。そんな時、分割払いやリボ払いにして、月々の支払いを減らし、無理なく返済していきたいですよね。
口座残高に少し余裕がある時に併用して利用していただきたいのが、クレジットカードの繰上返済です。
クレジットカードの繰上返済とは、利用金額を本来の引き落とし日より早くカード会社に支払うことです。
ここでは繰上返済をもっとよく知りたい方、これから利用を考えている方、繰上返済のメリットやデメリット、手続き方法を解説していきます。
Contents
クレジットカードの繰上返済について
クレジットカー ドの繰上返済には大きく分けて分割払いとリボ払いの2種類あります。
分割払いの繰上返済
分割払いとは、2回から24回(カード会社によっては、36回)まで分割して支払いすることができます。
分割払いの繰上返済とは、最後のお支払い日よりも前にすべての残金を一括返済することです。
分割払いの繰上返済の仕方は、銀行口座からクレジット会社の指定した口座に送金するのが一般的です。
リボ払いの繰上返済
月々の決められた支払い額よりも多く、または残金を全額支払ってしまい、早期完済をすることです。
また、カード会社によって「早期返済」「追加返済」「任意返済」「臨時返済」「繰上支払い」「スキップ払い」と様々な言葉が出てきますが、難しく考える必要はありません。
総じて繰り上げて返済することを指します。
リボ払いを繰上返済する方法は3つあります。
1、ATMを利用する
金融機関やコンビニのATMでご入金(返済)を選択し、入金可能額で返済する金額を入金します。
2、銀行振込
事前に電話連絡が必要なカード会社がほとんどです。
カード裏面に記載された電話番号に問い合わせ、指定された口座に振り込みをします。また、ネットバンキングで振り込むだけのカード会社もあります。
3、ATM
カード会社のHPでリボ払い口座振替の増額という表記があるので、増やしたい金額を入力すれば完了です。
リボ払いと分割払いの繰上返済の違いは?
まず、リボ払いと分割決済では手数料の計算方法が違います。
- リボ払い…ショッピング枠全ての利用残高の合計に対して手数料が発生
- 分割払い…購入商品1件ごとに対して手数料が発生
分割回数が少ない場合、分割払いの実質年率がリボ払いの年率よりも低い場合があります。
- リボ払いの年率…15.0%
- 分割払い(12回以下)…12.25%~14.75%
- 分割払い(15回以上)…15.0%
ですので、楽天カードの場合は、分割12回以下にすると、リボ払いよりも年率が安く抑えられます。
このように、リボ払いと分割払いの計算方法が違ってくるので、利用する場合は気をつけましょう。
分割払い・リボ払いを繰上返済した場合のメリットとデメリットは?
分割払い・リボ払いを繰上返済した場合のメリットとデメリットを下記にまとめましたのでご覧ください。
メリット
手数料負担を減らすことができます。
分割払いは分割した回数に応じて、リボ払いは利用した金額に応じて「利息と事務手数料」の2つがかかってしまうことはご存じですか。繰上返済をした際に分割の場合は「利息と事務手数料」、リボ払いの場合は支払いに応じた「事務手数料」を減らすことができます。
デメリット
短期的に手元のお金が一気に減ってしまうことです。
特に一部繰上返済(例:残金100万円のうち、30万円だけ返済すること)の場合に、返済期間は短くなるものの、毎月の返済金額は変わらないため、資金不足に陥りやすいので注意が必要です。早く返済することを優先すると、経済的に苦しくなってしまい借金に手を出してしまうという本末転倒なことも起こり得ます。支払いが遅れたりするとクレジットヒストリーにも傷をつけることになってしまいます。
「クレジットヒストリー」、略して「クレヒス」という言葉を聞いたことがある方もいるのではないでしょうか。クレヒスとはクレジットカードやローンの利用履歴と利用者の信用情報のことです。
クレジットカードのお申し込み時や更新時、また金融機関でローンを組むときに大きく影響してしまいます。
クレヒスを傷付ける1番の要因は支払いの延滞です。
1度でも支払いが遅れると延滞者扱いになってしまうので気をつけましょう。
繰上返済をした方がいい人とそうでない人がいる?
これまでの繰上返済の話を聞いて、では早速やってみようという方もいらっしゃるかと思います。しかし、繰上返済をした方がいい人とそうでない人がいるので、自分に当てはめながら下記のまとめをご覧ください。
繰上返済をした方がいい人
今後の支払い状況を考えた上で、資金に余裕がある人は繰上返済をおすすめします。
例えば、勤続年数が5〜10年以上の人は、ある程度年収が安定していて、まとまった貯金がある人が多いので余裕を持った返済プランを立てやすいです。
繰上返済をしない方がいい人
資金繰りが安定しない人は繰上返済をおすすめしません。
なぜかというと、繰上返済をすることで、銀行残高が一気に下がり、生活していくためのお金を確保出来なくなってしまうからです。
以下具体例をご紹介いたします。
・毎月ギリギリの家計に追われている方
家計の状態が毎月ギリギリの状態の人は、下手をするとあらゆる金融機関からフリーローンを借りたりして、それも返せず借金に手を出してしまいかねないです。自己破産までいくとカードすら作れなくなってしまうので要注意です。
・勤続年数が1年未満の方
例えば勤続年数が一年未満と短い人は、 年功序列で賃金が上がる会社が多いので、勤続年数が少ないということは、年収が少ない傾向があります。毎月手元に残る金額が非常に少なく、繰上返済によりリスクを伴う可能性があります。
・持病を持っていて、重篤化する可能性のある方
他には、持病を持っている方は、病気が悪化して突発的な治療費がかかってしまう場合もありますので、繰上返済をせずに資金に余裕を持っておいた方がいいでしょう。
・収益の変動が激しい自営業の方
毎月収益の変動が激しい自営業の人は資金繰りなどに困るので、こういった方も繰上返済しないで、資金に余裕を持っておいた方がいいでしょう。
まとめ
繰上返済にも様々な種類があり、メリット・デメリットを踏まえた上で、どの支払い方法にすれば自分にとって得なのか損なのかヒントを見つけることができたかと思います。
返済期間と支払額に応じてリボ払い・分割払いの繰上返済それぞれの利点があるので、使い分けて利用してみましょう。
asami
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