イタリアンといえば、トマトを使った料理を思い浮かべる人が多いと思います。例えばパスタでいえば、トマトソースのメニューが豊富ですし、日本ではトマトソースに生クリームを混ぜたトマトクリームソースも人気です。
イタリアンにはなくてはならないトマト。
パスタやピザの他にもトマトの美味しさを表現できるレシピが沢山あります。料理が得意な方も初心者の方でも簡単で手軽に作れるアレンジも豊富なトマト料理を作ってみませんか?
まずはスープの中でも代表的なミネストローネをご紹介します。週末に冷蔵庫掃除ができますし、作り置きしておいて、ブルスケッタやリゾットにもアレンジすることができます。皆さんのお家時間がいつもに増して豊かになりますように。
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トマトは世界中で大人気の万能選手!
トマトは下ごしらえが簡単で、熱を加える料理の場合はすでにホールやカット状に加工された缶詰やパックのものも使えるため、とても手軽な食材です。料理の初心者にも扱いやすく、メイン料理からデザートまで作れる万能食材として、世界でも人気の野菜として知られています。
イタリアでは魚をトマトなどの野菜と一緒に煮てスープにしたアクアパッツァ。肉をトマトなどの野菜と一緒に煮込んだ煮込み料理などが家庭料理の定番です。
また生食では、カプレーゼのようにモッツァレラチーズと合わせてお酒の前菜としてもピッタリ。日本では生産されているトマトの性質的にも生食が一番あっているので、葉物と合わせたサラダやシンプルに塩や砂糖をかけてトマトそのものの味わいを楽しんでいる方も多くいらっしゃいます。
島国のイタリアでは風土など日本と共通している点が多く、地方によって料理も様々。種類も多くてトマト料理のバリエーションがとても豊富です。美味しくて手軽なトマト料理のレシピをご紹介していきます。
今回ご紹介するのは和風ミネストローネ(ひよこ豆入り)
日本でもお馴染みのミネストローネも、実はイタリアンのレシピです。ミネストローネは凝った料理に見えますが、作り方はとっても簡単です。日本人でも食べやすく馴染みある「出汁」や「味噌」を使った和風ミネストローネのレシピを紹介します。
調味料が和風なので、口にしたときに、どこかホッとする味わいに仕上がります。一見ミネストローネには合わなそうな味噌や出汁ですが、食べてみると決して主張し過ぎておらず、ミネストローネの野菜からでる味わいを優しくサポートしてくれています。
ご家族が少人数の方は、改めて食材を用意したり、難しく考えなくて大丈夫。おうちにある調味料とストック食材で簡単に作れてしまいます。例えば、蓮根がないかわりに、大根を入れてもいいし、なくても全然大丈夫です。献立に悩んだときに是非試してくださいね。
必要な材料リスト(2人分)
作り方
①にんじん、セロリ、里芋、さつま芋、蓮根を1センチ角に切る。
②キャベツのみ2センチ角に切る。しめじは石づきを取り、小房に分けておきます。
③オリーブオイルでにんにくのみじん切りを香りが出るまで炒めておく。
そのあと、しめじとセロリを炒めしんなりしてきたら、それぞれ1センチ角に切った野菜を鍋に入れ、しばらく炒める。
火が通ってきたら、キャベツとひよこ豆を順番に入れていく。
④水とトマト缶を入れ20分から30分ほど煮込む。
⑤最後にみそ、酒、醤油、砂糖で味を整える。
ひよこ豆は手軽に使える缶詰やドライパックのものがあるからとても便利
ひよこ豆はイタリア語でチェーチ(ceci)と言います。栄養的にもとても優秀でダイエットに効果的。おまけに見た目も可愛らしく、優しいクリーム色が食欲をそそりそう。いつもの一品もきっとおしゃれになります。
そして少し大きなスーパーやKALDIなど輸入食材を取り扱う店舗で簡単に手に入りますし、缶詰やドライパックはそのまま料理に使えて手軽。また、ドライのひよこ豆は一旦戻す手間がありますが、ホクホクして缶詰ものよりとても美味しくて、安心なオーガニックの製品もあります。
ドライひよこ豆の戻し方
ひよこ豆をボウルに入れて水にしっかり一晩つけておきます。(冷蔵庫に入れておく)ひよこ豆を浸け水と一緒に鍋に入れて中火で煮立ったら、弱火にして30分から40分ほど煮ます。そのままにしておくと火が入りすぎてしまうため好みの固さになったら、鍋からひよこ豆を出しておきます。
余ってもおいしい!ミネストローネのアレンジレシピ
ミネストローネは多めに作りやすいけれど、翌日、中途半端に余ってしまう場合もあります。そんな時にぴったりのアレンジレシピをご紹介します。
そのまま食べるのは飽きてしまった主婦の方の一人ランチや、お留守番のお子さんさんのおやつにぴったりです。また冷蔵庫に作り置きしておくと、急な来客にも慌てることなく、自信をもってお出しできるおもてなしの一品にもなります。
ブルスケッタはイタリアでも前菜としてレストランでもよく出されるメニューです。フランスパンや堅めのパンをスライスしてお好きなものをのせるだけなので、ミネストローネをのせたものと、生ハムとハーブやベビーリーフをのせたものをプラスしても。
パルミジャーノレッジャーノは日本でも簡単に手に入るイタリアの食材です。いつもの料理にスパイスとして加えてみてください。
簡単なのに少し手の込んだ料理に見えてしまう魔法の食材です。
【リゾット】必要な材料リスト(2人分)
・お米(洗わない)…1/2合
・オリーブオイル…大さじ1
・にんにく…1/2かけ
・塩…ひとつまみ
・だし汁…250ml
・料理酒…大さじ1
・パルミジャーノ・レッジャーノチーズ…大さじ2
(粉チーズでも)
リゾットの作り方
①オリーブオイルににんにくを入れてから火をつける。にんにくの香りがたってきたら洗わずにお米を炒める。
※お米を洗わないことでお米一粒一粒にオイルがコーティングされてお米のでんぷん質(粘り)を出さない。そのため口に入れたときにおじやのように粘り気が出ず喉越しよくサラリと食べられる。
②よく温めただし汁をたしながら20分ほど炊く。
③余ったミネストローネを混ぜあわせる。
④パルメジャーノレッジャーノチーズを仕上げに削って振りかける。
もっと簡単にリゾットを作りたいときは、炊いてあるごはんを入れてもできます。
その場合は生米から作る時とは逆に、一度水で軽く洗って水気を切ってからミネストローネと合わせます。
リゾットの他にも、フランスパンを切って温めたミネストローネをのせるだけでブルスケッタにもなります。おやつや軽食におすすめです。
【ブルスケッタ】必要な材料リスト2人分
二日目のミネストローネは野菜が水分を吸ってくれているので、ブルスケッタに乗せて頂くのに程よいペースト状になってくれています。
・フランスパン…2,3枚(2cm厚さ) ①2㎝厚さに切ったフランスパンの表面ににんにくの断面をこすりつけ、バターをのせてトーストする。 ②温めたミネストローネをのせる。
さらに、トマトはデザートにもなるんです。トマトの爽やかな酸味をシャーベットにしてみてはいかがですか?食後の口直しにピッタリ。はちみつを多めに入れると酸味が苦手な甘党な方やお子様でも食べやすいデザートに仕上がります。 ・フルーツトマト(出来るだけ糖度の高いもの)…100g ①フルーツトマトをよく洗ってミキサーかフードプロセッサーにかける。 ②はちみつとレモン汁を加えて軽く回す。 ③ステンレスのタッパーに流し、2、3時間冷凍し、スプーンでほぐす。 ④ガラスの器にミントと一緒に盛り付ける。 イタリアンはピザやパスタだけでない、ということがおわかりいただけたでしょうか?イタリアではトマトの種類も多く、家庭料理のレシピも豊富。そのためかトマト料理もメインからデザートまでいろいろな種類や食べ方があります。 是非家族の「美味しい」という言葉とともに笑顔を引き出してあげてください。
・にんにく…ひとかけ
・バター…少量
・ミネストローネの残りブルスケッタの作り方
トマトのシャーベットをデザートに
工程はとても簡単! 時間がなくても大丈夫です。食後の楽しみを増やしましょう。必要な材料リスト(2人分)
・はちみつ…大さじ2
・レモン汁…小さじ1
・ミント(飾り)作り方
*1歳未満の乳児には、はちみつを与えないようにしてください。まとめ
お仕事があって忙しい日が続くときや急な来客用に作り置きしておけるミネストローネを普段の食事に取り入れて気軽に献立を増やしましょう。夏葉
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・にんじん…50g
・セロリ…1/2本
・里芋…小1個
・さつま芋…50g
・蓮根…50g
・しめじ…1/2房
・キャベツ…50g
・ひよこ豆…50g
・トマト缶orトマトパック…1/2缶or1/2パック
・オリーブオイル…小さじ1
・にんにく…1/2片
・みそ…大さじ2
・酒…小さじ1
・しょうゆ…小さじ1/2
・きび砂糖…ひとつまみ
・だし汁…350ml(煮干し)
・イタリアンパセリ(飾り)