乳児を育てる現役ママに聞く乳児検診とコロナ

コロナ禍になり先を見通せなくなった現在、出産に対して躊躇する傾向が色濃くあるようです。

例えばこんなデータが出ています。

「2021年2月22日に政府が発表した、去年一年間の出生数は過去最少を更新し、87万人あまり。前年と比べておよそ2万6000人減少しました。」

「コロナの影響が出始めた去年4月から10月までに自治体に提出された妊娠届数はおよそ7%減少。これをもとにした試算では、今年の出生数は77万人台と80万人割れの見通しです。」

(引用:https://www.nhk.or.jp/kaisetsu-blog/100/444627.html)

けれどもコロナ禍でも出産をすることを選択した夫婦もいます。

 

いつの時代も無事に出産が終わると育児は全て待ったなしで始まり、子どもはどんどん成長していきます。

そんな中、助産師さんや栄養士さんなどの専門家の方々に今の自分たち親子が必要な情報をしっかり教えていただけ、子どもの成長を検診という形で実感できる全員参加型の初めてのイベントが、乳幼児検診です。

 

そこで、コロナに負けず9カ月と5歳の育児に奮闘する現役ママのワタナベさんに、今回は「このコロナ禍で乳幼児検診はどう変わったのか」についてお伺いしました。

 

Q:コロナの影響で育児に困ったことはありますか?

ワタナベ:上の子が小さい時は市の支援センターをしっかり利用して子育てを手伝ってもらっていたのですが、今は、場所により市外の親子の受け入れをしていなかったり、人数制限、時間制限、親同士の交流ができるイベントの中止など制限が厳しくなり、頼れる場所が減った気がします。

 

Q:子育てをする上で大変だなぁと思うところはどこですか?

ワタナベ:上の子の時はほぼミルク育児でしたが、下の子は母乳にしたんです。そのため、母乳育児という未知の世界に手探りなところもありました。相談するにも今はどこも予約がいるので、日々進化する子どもの成長や変化が予約の日まで待ってくれず、状況が変わっていることもあり、子どもの成長に合わせてすぐ相談できる場所が限られているのはこのコロナ禍では本当に大変だと思いました。

 

Q:乳幼児健診についてお伺いさせていただきます。乳幼児健診は9カ月のお子さまはもう受けられましたか?

ワタナベ:はい、私の住んでいる地域は生後4カ月で乳幼児健診をするので、市のこども課に予約を取り次いで行ってきました。

 

Q:乳幼児健診の申し込み方法を教えてください。

ワタナベ:乳幼児健診のお知らせが市から封書で届いて予約をする流れでした。コロナの関係で月齢が同じ子たちが全員は集まれないので日にちと時間を予約して、個別に受診します。一緒の時間に受ける子は5組から10組位でしょうか。みんな距離を取って交流も出来ない感じで少し寂しいですね。

 

Q:それは寂しいと感じてしまいますね。

ワタナベ:上の子の時はコロナもなく人数がとても多かったので色んな子の成長を見ることが出来ました。けれどこのコロナ禍の初産の方は周りの状況もわからずに不安だろうなと思います。付き添い人数も制限があり、子ども一人に付き大人一人のみが参加可能なので子どもが大泣きだと助産師さん達のお話が聞けず大変そうな方もいらっしゃいました。

 

Q:乳幼児健診では何をされるのでしょうか?

ワタナベ:まず服を脱ぎ、オムツを新しいものに変えて身長、体重や胸囲、頭囲を測られます。その後に洋服を着て首が座っているか、寝返りが打てるか、おもちゃを目で追えるかなど動作的な検査をされます。子どもの検査が終わると母親の体調や精神面の確認をされます。

 

Q:そうなんですね。本格的な血液検査とかがあるわけではないんですね。

ワタナベ:そうですね。子どもの成長と母親のメンテナンスのための検診という感じですね。母親は特に4カ月間は育児に無我夢中の時期だと思いますので、育児ノイローゼになる方もいます。またそこまで行かなくても疲れが出始める頃だと思うんです。

 

Q:ではこれからこのコロナ禍の乳幼児健診を受ける方にアドバイスがあればお願いします。

ワタナベ:助産師さんがしっかりお話をきいてくれる良い機会なので聞きたいことを箇条書きなどで紙に書いて行くといいかもしれません。折角の機会なので聞き損ね防止にもなりますし、子どもの機嫌が悪くても紙に書いておけば、そのまま渡して答えを聞くことも出来ますし、おススメです。少しの事前準備があれば気持ちも焦らずに挑めますよね。

 

Q:事前準備なら出来そうですね。今回は貴重なご意見をありがとうございました。

ワタナベ:こちらこそありがとうございました。

 

ワタナベさんはコロナがまだなかった時代と今のコロナ禍の時代、両方の育児を経験しています。

今の時代のママ達は実際に顔を合わせての情報交換もままならず、心の拠り所が少なくなっているのではないかと語っていました。

乳幼児健診はコロナ禍の中でも形を変えて存続しています。

同じ世代の子どもがいるママ同士の交流が取りにくくなった現代において、助産師や栄養士などの専門家に自分から話を聞ける絶好の場所です。

是非、このチャンスを有効に活用して、子どもの成長を素直に喜び、ママの心と体に向き合う日にして頂きたいです。

 

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渡邉まき

アトピーの0歳の娘と精神年齢大人な5歳の息子と結婚相談所で出会った精神病の主人と楽しく暮らすポジティブ主婦webライターです。生活、育児、教育、病気や保険、恋愛、結婚など人生における生活全般のライターを主に行っております。

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